クロコダイルとアリゲータの違い

昔、クロコダイル・ダンディという映画がありました。

オーストラリアの奥地で暮らしている男が都会に出てきて一騒動を起こすというコメディだったと思います。

で、なんでクロコダイル・ダンディと呼ばれるようになったかというと、オーストラリア奥地で何十匹ものワニと格闘して生き残ったから・・というようなことだったと思うのですが、もちろんこの「クロコダイル」は「ワニ」です。

[crocodile]
a large reptile with a long mouth and many sharp teeth that lives in lakes and rivers in hot wet parts of the world
【ロングマン英英辞典 より】

A crocodile is a large reptile with a long body and strong jaws. Crocodiles live in rivers and eat meat.
【コウビルド英英辞典 より】

で、クロコダイルですが、まぁ長い口に強いあご、たくさんの歯があって・・ということなのですが、ワニといえばアリゲータっていう単語を思い浮かべる人もいると思います。

[alligator]
a large animal with a long mouth and tail and sharp teeth that lives in the hot wet parts of the US and China
【ロングマン英英辞典 より】

a large crocodilian, Alligator mississipiensis, of the southern U.S., having powerful jaws and sharp teeth and differing from the crocodiles in having a shorter and broader snout
【コウビルド英英辞典 より】

ロングマン英英辞典の説明文だと、あまり crocodile との違いがわかりませんが、アメリカや中国の熱帯地方に住んでいる・・とあります。

クロコダイルは世界中にいますが、アリゲータはアメリカアリゲータと揚子江アリゲータしかいないそうです。

一方、コウビルド英英辞典の方には、crocodileとの違いは「having a shorter and broader snout」だとあります。

短くて幅の広い snout ・・・

ん~、英英辞典を見ておきましょう。

[snout]
the long nose of some kinds of animals, such as pigs
【ロングマン英英辞典 より】

the corresponding part of the head of such insects as weevils
【コウビルド英英辞典 より】

豚のように、顔から突き出た長い鼻のことのようです。

ということは、ワニを上から見たときに、口先まで歯があって口を開けたらすぐ歯が見えてしまいそうなのがクロコダイル。

一方、アリゲータは豚のような鼻があるので、顔を正面から見るとまず鼻先があって、歯は少し奥にある。

こんな感じですかね。

オーストラリアにはアリゲータがいないので、当然「クロコダイル・ダンディ」になるわけで、もし中国とかミシシッピーの奥地が舞台だったら「アリゲータ・ダンディ」だったんでしょうね。

あまり面白そうじゃないけど。