コックピットの語源

飛行機やレーシングカーの操縦室という意味の cockpit という単語。

よく見てみると cock + pit です。

cock はもちろん雄鶏ですね。

まずはピットを見てみる

pit も結構お馴染みの単語ですが、ひとまず英英辞典を開いてみましょう。

[pit]
a hole in the ground, especially one made by digging
【ロングマン英英辞典 より】

A pit is a large hole that is dug in the ground.
【コウビルド英英辞典 より】

穴、くぼみですね。でも、この意味で「ピット」を使うことは普段ありません。

もう一つ見てみる

[pit]
the place beside the track in a car race where cars can come in for petrol, new tyres etc
【ロングマン英英辞典 より】

In motor racing, the pits are the areas at the side of the track where drivers stop to get more fuel and to repair their cars during races.
【コウビルド英英辞典 より】

これですね。

自動車のレースで「ピットイン」というときの「ピット」です。

他にも「炭鉱」といった意味もありますが、なんとなく共通しているのは「狭い」っていうイメージ。

cockpit も見てみる

ここで、あらためて cockpit を英英辞典で見てみると、「操縦室」の説明の次にこんな説明文が出てきます。

[cockpit]
a small enclosed area where cock fights took place in the past
【ロングマン英英辞典 より】

昔、鶏を闘わせる闘鶏を行った場所、つまり闘鶏場のことを cockpit といったのですね。

飛行機の操縦室も、おそらくこれが語源で、闘鶏場のように狭い場所というところからきているのでしょう。

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