いろいろな爵位と騎士

突然ですが、knighthood(騎士・騎士の称号)という単語があります。

[knighthood]
a British rank and title which is given to a man as an honour for achievement or for doing good things
【ロングマン英英辞典 より】

A knighthood is a title that is given to a man by a British king or queen for his achievements or his service to his country. A man who has been given a knighthood can put ‘ Sir’ in front of his name instead of ‘ Mr’.
【コウビルド英英辞典 より】

マイクロソフトのビル・ゲイツや、ミック・ジャガーもイギリス王室から騎士の称号を与えられています。

なんかすごそうですけれど、ちょっと調べてみると騎士というのはbaronet(准男爵)より下なのだそうです。

准男爵というからには、男爵よりは下なのでしょうね。

社会の時間に習ったかもしれませんが、この男爵というのはイギリス貴族の爵位の中では一番下です。で、さらにその下に騎士がいる。

「カリオストロの城」に出てきたのは、なんでしたっけね。三銃士のバッキンガムは??

ということで、いろいろな爵位について英英辞典を見てみましょう。

まず、男爵から。

[baron]
a man who is a member of a low rank of the British nobility or of a rank of European nobility
(LDOCE)

男爵は、爵位の中では低いのですね。

ん・・・確かバロン男爵っていうのがいましたよね。

「耳をすませば」にでてきた猫の男爵です。

その上には何があるかというと・・・。

Duke(公爵)、Marquess(侯爵)、Earl(伯爵)、Viscount(子爵)があります。

つまり、爵位というのは全部で5つあるのですね。

せっかくなので、調べてみたのですが、全部同じような文章で面白くないので上の2つだけ。

[duke]
a man with the highest social rank outside the royal family

[marquess(marquis)]
a man who, in the British system of noble titles, has a rank between duke and earl

その下の「伯爵」は earl ですが、そういえばアール・グレイという紅茶があります。

これってもしかして「グレイ伯爵」っていうのがいたのではないかしら。

[earl]
a man with a high social rank
【ロングマン英英辞典 より】

An earl is a British nobleman.
【コウビルド英英辞典 より】

そして、ロングマン英英辞典にはそのものズバリが出ていました。

[Earl Grey]
a type of tea with a special taste and smell which come from an oil which is added to it
【ロングマン英英辞典 より】

残念ながら、グレイ伯爵は出てきませんでしたが、そういうときはネットで調べてみればいいですね。

ざっと調べたところ、やはりグレイ伯爵というのがベルガモット(柑橘系の果物)で香りをつけた紅茶を外交上の贈答品として受け取ったことから、この名前がついたそうです。中国に外交使節として滞在していたときに考案したという説もあるそうです。